北京リハビリ国際フォーラム

先週末北京の国際学会へ3日間参加してきました。中国のみでなく日本・アメリカなど外国の演題もあり、とても多くの刺激を受けました。
中国のリハビリに多く関わっている日本からも多くの演題が出されていたわけですが、いろいろと感じました。
日本のOT演題は中国の方から依頼したのか、全てADL・IADLについて。
外国がこんな環境でリハビリを進めているという知識を入れる意味では良いと思うけど、中国のリハビリ治療師にとっては正直ほとんど参考にする事はできない内容。
例えば、出勤する為に必要な電車の乗り降りについての紹介。
社会復帰・仕事復帰に必要な部分に関わるのは素晴らしいんですけどね…
これを中国でやろうとすると、満員の人混みのなかで人を押しやって切符を買う…という練習( 一一)。あり得ないあり得ない。
まだ当たり前の事ができていない環境(廃用症候群・肩手症候群の患者さんが多くいる)で、社会資源が整わない環境でこんな発表ばかり聞いても…と。
どうせなら、ADLだけでなくて、最近流行ってきている上肢機能訓練の紹介とかもバランス良くしてもらいたかった。
今回の内容を聞いても、今の中国治療師は余計に混乱するんだろうなぁ…と。

自分にとってとても良い発表も聞く事が出来ました。
小松先生という先生のOTの価値観についての一節から、
PTは運動機能の専門家・運動をする事で派生的に心が動いていく
OTはでは??     心を動かす事で派生的に体が動いていく

そして心と体が動いたなかで生まれる、普段の生活・日常生活動作はPT/OTの共有する部分。じゃあその先生が何をするのか??という辿りついた先は

物作り・手工芸でした。

通訳さんが訳せないくらい過激な発言で、また中国でこういう発表をしても??
とも思いましたが、
自分にとっては、忘れていた物を思い出させました。自分も心を動かされた。

と日本人の発表を久しぶりに聞いて懐かしいなぁと思ったけれども、
発展途上国へいって、現地で生活し現地で困っている事を一緒に現地の人と解決していく、青年海外協力隊というのは、やはり良い海外支援のODAの方法だと思いました。
学術援助だけですと、現地に人達にあったものにならないから。
[PR]
# by custom1210 | 2011-10-29 16:24

大学初講義

大学三年生に作業療法臨床治療学、脳卒中へのOTの授業を。
初めの1時間・学生がまとめた症例を一緒に討論して、残りの1時間を肩関節の機能解剖・脳卒中後の肩のリハビリ方法・肩の痛みと治療方法について講義しました。
不安だった語学も、パワーポイントや資料を渡した事もありスムーズに。討論の際もしっかりと意見を言う事ができました!(^^)!
みんな言葉解る??との質問にも、
「理解。听得懂」:解るよ。と言ってくれて一安心。

授業の反応は
「生徒がとても授業に興味をもってくれていて良かった。」
「これから空いている時間うちの病院にきて、作業療法の臨床を勉強したい」
「来年もこの授業を取り入れる」とビデオを取りながら、授業後に先生が解らなかった部分について話し合いました。
OTの臨床指導の弱い中国では見本が少ないから、自分のような人が見本を見せていきたい。
26人のクラスを2回・計52人の学生さんに具体的な方法を話す機会は本当にありがたい機会です。彼らは金の卵、リハビリの基礎はしっかり習っているから吸収が早い。初めてに見た物を正しいって判断するから、いろんな事を見せたり伝えたい。

終わった後に先生から他の実習の授業もできないか?と話しがありました。先生も臨床経験がないから、どうしたら良いのかを悩んでいた様子。
本当は一緒に資料を作ったり、できれば良いんだけど。
自分は魚をあげていて、魚の釣り方を教えてあげられると良いんだけど、
臨床経験の無いという事を踏まえて、まずは自分の伝えられる事を伝えて。
良いと思ったら、来年も取り入れてもらえたら良いのかなぁと思っています。
しかし、授業というのは緊張するもの。頭がフル回転でどっと疲れる。
技術が無いから、要点を絞って熱く楽しく話すという事を心がけて。

自分はもし20年後とかいろいろ知識・経験がついた後に、大学などで教える事が出来たら良いなぁなんて漠然と思っていたけど、まだ経験が浅い状態でしかも外国でこんな機会があるとは思いもしませんでした。
せっかくの機会なので自分の能力・経験には見合ってないけど、背伸びし続けようかな。
[PR]
# by custom1210 | 2011-10-22 06:42

北京マラソン完走^^

先週末北京マラソンに参加してきました。
コースは天安門広場から北京オリンピック公園までの42.195キロ
なんとか制限時間内に完走。5時間44分。
足の豆が潰れて痛みが出て35キロ程から歩いてしまい、目標だった歩かないは達成できなかったけど、
満足です。
一つ文句があるのは、自分が遅いのはしょうがないけど、25キロ以降に給水が全て無くなってしまった事。
助けられたのは、中国語の加油(ジャーヨ)頑張れ!という街頭の人と、街頭の人がくれたミカンとバナナでした。
今は筋肉痛がひどいけど、参加して良かった^^
f0233649_23502932.jpg

[PR]
# by custom1210 | 2011-10-18 23:52

大学の講義の準備

大学でのOTの講義を少しお手伝いしてきました。見事に撃沈してきました…
まずはどんなものか見学。講義内容は脳卒中のADLについて。服の着替え方や食事など。
教科書的な内容で分かり易いです。その授業終了前に、具体的にどんな人にやって欲しいのか、痙性を上げないで服を着る方法を少しアドバイスできたらと思い、10分位少し話を。


私:「着替え方は分かったかな?ではブルンストロームステージ(麻痺の評価)いくつの人に教えると思う??」
学生達:ざわつき、「听不懂(何を言っているのか分からない)」と中国の先生を視る
中国の先生:「私も分からない」先生は1年間日本へ留学して少し日本語が喋れます。一緒にいるPTさんに「翻译(通訳して)」と一言。
PTさん:「ブルンストローム・脳卒中の片麻痺の評価する…」
中国学生・先生:やはり分からない様子…

やりとりが何度かあった後、まだブルンストロームを習っていないという事が分かり、何とか、ジェスチャー多く使って着替え方を説明。

臨床指導の講義だから、「この人にどうしたい?どうやったらいい?何でこうするの?」と学生さんにいろいろと考えてもらえるように、主体性が強い授業をしていきたいと思っていたけど、自分の語学だと厳しそう。
あさっては自分が主体的に授業をもちます…
一体どうなる事やら、実技主体・資料・パワーポイント・動画など授業が分かり易いように準備はしているが、不安でいっぱいです。
外国で青年海外協力隊で先生をしている人はどんな工夫をしているのかなぁ?
全く知識が無い部分を外国語で説明するという事は本当に大変な事だなぁと。
日本語でも難しいと思うし。みんな本当に凄いなぁ。頑張ろう。
[PR]
# by custom1210 | 2011-10-17 23:35

大学からの講義依頼・見学

河北省唯一のリハビリ科のある大学に授業へ見学に行ってきました。大学の講義の依頼を受けてまずは現状を見学に。日本との教育の違いは中国では総合治療師を養成しています。つまり4年間にPT・OT・STを全て勉強するというなかなか大変な物。
今回見学した授業はPTの关节松动技术(関節モビライテーショ)。PTの先生(日本へ留学経験あり)がとても上手に説明し、学生も皆とても熱心に授業へ参加していました。

f0233649_0293830.jpg


授業内容も専門性が高く充実していました。
中学校・高校で活動している青年海外協力隊員がよく先生の授業方法が詰め込み式である・学生が携帯電話を授業中絶えず使っているといったなど悪い印象を持っていたのですが、なかなかの物でした。日本に遜色無いというか日本よりもPT・OT・ST全てを勉強する分良い教育からも知れません。またOTの先生は臨床経験の無い若い先生なので、知識・技術は教えられるけど経験が伝えられないのがしょうがありませんが少し残念。
卒後教育が無い事や見本となる先輩がいない臨床の弱さが今の中国の弱点です。
中国でのリハビリはまだまだ発展途上で全ての障害者がリハビリを受けられるように国も計画して試みていますが、今回会った先生方や南寧で出会った中国博愛病院の方など国がまだまだなどと文句を言いながらも発展に尽力している方との出会いは嬉しいです。

もう一つの話題
中国の教育を見て何故中国で作業療法が理学療法に比べて普及されないかが分かりました。
自分が実施する他動訓練・機能訓練は全て理学療法の分野で勉強しているようです。
なので、自分が患者さんを見る時に行う他動訓練・立位訓練は全て中国治療師からしたら理学療法…
自分が活動当初感じた、中国の作業療法はゆがんでいると感じた訓練。
全ての患者さんに対して同じ訓練方法を用いる。
①両手でペグを動かす
②両手で筒を押す
これしかしない中国作業療法士にイライラしたわけですが、
でも学校で脳卒中の患者さんにはこれをするんですよ。て教えていました。

中国でもこれまで大勢外国の経験豊富な先生が介入していて、また日本で留学してリハビリを学んできたOTさんもいて、彼らがリハビリ教育の内容を決めているわけですが、
自分が今実施している作業療法(機能訓練中心に実施している)がゆがんでいるのか?
中国の教科書で紹介されている作業療法がゆがんでいるのか?
なんだか分からなくなってきてしまいました。
中国ではベトナムなどと同じように理学療法士が中心となってリハビリを進めるという流れがあっているのかも知れない…という想いと、
理学療法士だけで無錫の病院は悪い影響が出ていると感じ、作業療法は普及するべきという想いと、
まぁその地域にあったやり方で、患者さんが良くなってくれれば良いわけですけどねぇ。

とたくさん刺激を受けてダラダラ書いてしましましたが、少しずつ消化していこうと思います。
今後大学の先生にかけている臨床経験を補えるように、学生さんの勉強した技術・もっている良いピースを一つに結びつけられるような、そんな臨床指導の役割が出来たらよいなぁ と思いました。
[PR]
# by custom1210 | 2011-10-01 00:30


青年海外協力隊での作業療法士活動内容・中国での生活などのんびり書いていきます


by custom1210

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ

全体
二本松訓練所
自己紹介
作業療法
料理
旅行
未分類

以前の記事

2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月

最新の記事

大学最後の授業
at 2012-05-10 19:20
スプリント授業
at 2012-04-30 13:06
河北省リハビリ勉強会:成功か..
at 2012-04-25 08:12
河北省リハビリ培训班
at 2012-04-20 00:47
大学で授業再開:同期隊員に感謝
at 2012-04-05 22:04

お気に入りブログ

脊髄損傷リハビリ奮闘記
想いを馳せる 
photo80pockets
MOROCCO LIFE...
DABA Ça va!!

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

Skypeボタン

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧